茶葉とアルコールの相性
紅茶を使うカクテル自体は、意外に少ないものの、温かい紅茶にアルコールを入れることは世界各国で昔から行われています。
特に寒い地方では、身体を芯からあたためるために最適な飲み物です。
有名なのはロシアンティーで、アルコールで身体を温め、ジャムで必要なカロリーをとるという、極寒のロシアに最適な組み合わせと言えるでしょう。
基本的には、紅茶に蒸留酒の組み合わせは間違いありません。
蒸留酒とは、醸造酒を蒸留したもので、ブランデーや焼酎などのことです。
しかし、茶葉によっては、相性がいいと言われる蒸留酒も、風味を台無しにしてしまいます。
それを避けるためのポイントは、香り高い茶葉に、クセのないアルコールを合わせることです。
逆も、しかりで、香り高いアルコールにはクセのない茶葉を組み合わせましょう。
例えば、ブランデーやラム酒などを楽しみたいなら、クセのない茶葉を選ぶことで、アルコール本来の芳醇な香りが楽しめます。
反対に、焼酎やウォッカなどのクセの少ないお酒には、香り高い茶葉を選ぶことで、茶葉とアルコールの風味が楽しめます。
また、前述したロシアンティーは、アッサムやダージリンなど渋めな茶葉が合います。
紅茶でホームメイドリキュール
最近では、梅酒だけではなく、いろいろな果実酒が家庭で作られています。
また果実酒だけではなく、手作りキッドやレシピが充実しているサングリアなども、自家製で振る舞われることが多くなりました。
しかし、自家製のリキュールは果物以外でも作れるのです。
そこで今回は、紅茶を使った二通りのリキュールのレシピをご紹介します。
一つ目は、飲用よりもお菓子作りや風味付けに適したリキュールです。
お好みの茶葉30グラムを口の広い瓶に入れ、果実酒用の焼酎を500ml注ぎます。
1ヶ月ほど熟成させればできあがりです。
もう一つのレシピは飲用です。
瓶はグラスにそそぐことを考えると、ボトルタイプのものがいいでしょう。
用意したボトルタイプの瓶に、お好みの茶葉30グラムと氷砂糖100グラムを入れます。
その上から、果実酒用の焼酎を700~800ml注いでください。
同じく一ヶ月ほど熟成させていただければ完成です。
このまま飲むには、少し濃い目にできてますので、氷や水で割ったり、ソーダで割ると美味しくいただけます。
今回は、果実酒用の焼酎で紹介させていただきましたが、ウォッカやブランデーなどでも風味の違うものが楽しめます。
紅茶とアルコールの無限の可能性
紅茶と蒸留酒の相性がいいように、蒸留酒に味付けした混成酒であるリキュールも、相性のいいアルコールの一つです。
紅茶にあうリキュールの代表は、オレンジのリキュールであるホワイト・キュラソーです。
特にアールグレイと、ホワイトキュラソーの相性は抜群です。
濃い目に入れたアールグレイティーを氷の入ったグラスに注ぎ、ホワイトキュラソーを数滴垂らせば、さわやかなオレンジの芳香が広がり、実際の茶葉より数段格上のアイスティーになるでしょう。
また、蜂蜜や、甘みのあるハーブ系も紅茶にあいます。
意外なところでは、梅酒です。
梅の風味に加え、微かな甘味が紅茶の味を引き立てます。
リキュールと紅茶の楽しみ方は、別にリキュール用のグラスを用意して、あたたかい紅茶に垂らしながら飲みます。
そうすることによって、直接注ぐよりも、より香りが楽しめます。
グラスはリキュールグラスがよいですが、無ければショットグラスなどでも代用できます。
お酒の強い人なら、お酒のグラスと紅茶を交互に飲んでも楽しめるかもしれません。
このように、紅茶とアルコールの組み合わせには、無限の可能性があります。
季節や茶葉にあわせて、オリジナルレシピを試してみてください。
栗の渋皮煮の作り方とは?
紅茶リキュールが出来上がったら、カクテルにして楽しむという方法もありますが、料理に使ってみましょう。
チョコレートなどの洋風の素材にも良く合いますが、栗などの和風の素材にもぴったりです。
手間をかけた分だけ美味しくなる栗の渋皮煮に紅茶リキュールを加えることにより、普段とは違った風味の栗の渋皮煮を楽しむ事が出来ます。
用意するものは、栗・重曹・砂糖・紅茶リキュールです。
栗は、鬼皮を剥いた状態にしておきます。
お湯につけておくと、鬼皮が剥きやすくなります。
鍋に水と重曹を入れ、沸騰したら栗を入れ煮込みます。
渋皮に含まれるアクで煮汁が黒くなりますので、2~3回ほど同じ作業を繰り返します。
栗に筋などが残っている場合には、取り除くようにしましょう。
アク抜きが出来たら、栗と砂糖、水を鍋に入れ、煮込みます。
途中で紅茶リキュールを半量ほど加え、落し蓋をしてさらに煮ていきます。
煮汁が半量程度になるまで煮詰めたら、残っていた紅茶リキュールを加えます。
最後にリキュールを加えることにより、紅茶の風味を楽しむことが出来ます。
出来上がった栗の渋皮煮は、冷蔵庫で保管し、出来るだけ早く食べきるようにしましょう。
お酒に合う和のスイーツのおすすめです。
紅茶の香る大人の生チョコ
紅茶はそのまま飲んでも良いのですが、茶葉があるという場合には、紅茶リキュールにして楽しんでみてはいかがでしょうか?
市販のものを使用するという方法もありますが、家庭でも簡単に作ることが出来ます。
紅茶リキュールの材料は、紅茶茶葉・アルコール・砂糖の3つを瓶に入れ、そのまま1週間程度放置しておくだけと非常に簡単です。
出来上がったリキュールは、牛乳に混ぜたり、お菓子に使ったり、使い道は様々です。
紅茶リキュールを使った生チョコは、紅茶の風味を楽しむことが出来ます。
普段とはちょっと違った生チョコで、バレンタインの贈り物としてもおすすめです。
アルコールが入っていますので、ウィスキーなどのアルコールとの相性もぴったりです。
ゆったりとリラックスしたい時などに、ウィスキーなどのアルコールと一緒に食べても良いかもしれません。
生チョコの材料を揃えて準備をしよう!
生チョコを作るためには、まず材料を用意する必要があります。
用意するものは、チョコレート、生クリーム、水飴、無塩バター、紅茶リキュール、カカオパウダー、紅茶茶葉です。
用意することが出来れば、チョコレートは製菓用を選ぶようにしますが、製菓用が無いという場合には、一般的な板チョコでも十分です。
板チョコを選ぶという場合のチョコレートに関してはミルクチョコレートなどの甘めのものではなく少しビターなタイプを選ぶようにしましょう。
カカオパウダーは、無糖のココアパウダーでも構いません。
生クリームは、乳脂肪分が35%以上のものを選ぶのがポイントです。
材料を正確に計量する必要がありますので、秤を用意するようにしましょう。
また、滑らかな食感にするためには、チョコレートの温度も大切です。
調理用の温度計を用意しておくと、チョコレートの温度を測る時に便利です。
チョコレートは、溶けやすくするために、あらかじめ細かく刻んでおくようにしましょう。
チョコレートの端の方から、包丁を細かく動かすようにすると、簡単に細かく刻むことが出来ます。
スムーズに作るためにも、材料は作り始める前に全てを計量し、用意しておくようにしましょう。
生チョコの具体的な作り方について
作り方は細かく刻んだチョコレートをボウルに入れ、湯煎で溶かします。
この時、湯煎の温度が高過ぎると、チョコレートの水分が蒸発してしまうため、お湯の温度は60度程度にしておきます。
チョコレートを溶かしている間に、鍋に生クリームと紅茶の茶葉を入れ、中火にかけ沸騰したら、火を止め蒸らします。
蒸らし時間は5分程度です。
鍋の中身を茶こしでこしながら、溶かしたチョコレートに加えてきます。
ゆっくりと混ぜ合わせるようにしましょう。
そこに水飴・無塩バターを溶かすように混ぜあわせていきます。
十分に混ざったら紅茶リキュールを加えていきます。
さっと混ぜあわせたら、ラップを敷いた容器に流し入れます。
この時、容器が大きすぎると、平たい生チョコをになってしまうため、10cm四方程度の小さめの容器を用意するようにしましょう。
容器に流し入れたら、そのまま冷蔵庫で2時間程度冷やし固めます。
カカオパウダーもしくは無糖ココアを冷やし固めたチョコレートの全体にまぶし、好みの大きさにカットしていきます。
カット面にもカカオパウダーやココアをまぶして出来上がります。
アルコールが入っていますので、車を運転する可能性がある場合には避けるようにしましょう。
香り豊かな紅茶リキュールは万能なお酒
紅茶リキュールは、紅茶の上品な香りと風味を活かしたお酒です。
カクテルはもちろんのこと、お菓子作りなどにも使える万能なお酒で、少し加えるだけでなんとも上品な大人な味わいが楽しめます。
紅茶を使ったお菓子は焼き菓子が多いですが、たとえばパウンドケーキやマドレーヌなど、子供から大人まで好きな焼き菓子に、少し紅茶リキュールを加えて作るだけで、とてもおしゃれで上品な味わいになり、紅茶の香りとお酒の香りを共に楽しむことができます。まさに大人なスイーツに大変身ですね。
焼き菓子では、紅茶の茶葉を混ぜあわせて作ります。
そこに、少し紅茶リキュールも合わせてみてください。
茶葉だけでは味わうことが出来ない紅茶の香り高き風味を、より一層楽しめるはずです。
また、普段の紅茶を飲む時にも紅茶リキュールを少量入れるだけで、とても上品な大人の味わいに変化します。
ストレートティーはもちろん、ミルクティーやレモンティーにもぴったりです。
お酒が苦手な方は、ミルクティーがおすすめです。
普段のミルクティーにほんの少し紅茶リキュールを入れてみてください。
これだけで、普段味わったことのない上品で大人な味わいのミルクティーが楽しめますよ。
リンゴのコンポートには紅茶リキュール
フルーツのコンポートの定番といえば、リンゴのコンポートです。
リンゴのコンポートは、リンゴと水、砂糖、レモン汁を合わせて煮て作ります。
そこでおすすめなのが紅茶リキュールを入れることです。
リンゴ1個に対し、紅茶リキュール大さじ1程度入れて作ってみましょう。
これだけで、とても上品な味わいになります。
紅茶のフレーバーでもアップルティーがあるように、紅茶とリンゴの相性は抜群です。
上品な香りの紅茶リキュールを入れると、大人な味わいになるだけでなく、リンゴ本来の甘みも上手に惹きたててくれます。
コンポートは、そのまま食べるのはもちろん、ヨーグルトに入れたりアイスを添えたり、またお菓子作りやパン作りにも使えます。
そこでぜひ、紅茶リキュールを入れたリンゴのコンポートを使ってみてください。
普段のリンゴのコンポートではなく、上品で大人な味わいのコンポートを使うことで、いつもと違うおしゃれな味わいを楽しむことができますよ。
リキュールだけでなく紅茶の茶葉も少し加えると、風味がより一層強くなるのでおすすめです。
紅茶の香りというのはとても上品で高貴な気分を味わえると共に、リラックス効果もあります。
その風味を存分に味わいたい人は、茶葉も少し加えて作ってみてください。
リンゴだけでなくさまざまなフルーツにぴったり
定番のリンゴのコンポートだけでなく、紅茶リキュールはさまざまなフルーツと相性ぴったりです。
たとえば、フルーツティーでもよくあるオレンジや桃などは、まさに紅茶との相性は抜群で、コンポートを作る時には、ぜひ紅茶リキュールを入れてみてください。
紅茶の風味とオレンジや桃の爽やかな甘酸っぱさがベストマッチです。
こちらも上品で大人な味わいになりますよ。
洋梨もおすすめです。
洋梨と紅茶ってどうだろうと思う人もいるかもしれませんが、ものすごく合います。
洋梨特有の風味や味わいは、少し大人っぽさがあります。
そこにリキュールが加わることで、より一層おしゃれで大人な味わいになり、今まで味わったことのない風味が口いっぱいに広がることでしょう。
まさにうっとりするような味です。
このように、さまざまなフルーツと相性抜群なのは紅茶リキュールだからこそです。
リンゴや桃などが持つ本来の甘味や酸味などを、紅茶が上手に惹きたててくれて、いつもより奥深い大人な味わいを楽しませてくれます。
果実のフレーバーティーが好きな人にはきっとたまらない味わいでしょう。
お酒として飲むという他に、香り付けにもぴったりな紅茶リキュール、ぜひ色々な場面で活用してみてください。
※ コンポートとは、果物を水や薄い砂糖水で煮て作るヨーロッパの伝統的な果物の保存方法です。
(wikipediaより)
コアントローはどういうもの?
コアントローはフランス産のリキュールの一つで、コアントロー社が製造しているホワイトキュラソーです。
液体の色は無色透明で味はまろやかな甘さがあり、オレンジのにおいがします。
アルコール度数は40度で、お菓子や料理、カクテルなどに使われています。
スピリッツにビターオレンジやスイートオレンジの果皮や葉、花などに極秘にされている成分を加えて香味を抽出したものを蒸留しています。
そこにシロップ、スパイスを加えてさらに香味を調整します。
コアントロー使った有名なカクテルにはマルガリータやホワイトレディ、カミカゼなどがあります。
糖度は27%あり、1819年から製造され始めましたが、類似品が次々と出回るようになり、もともとのトリプルセックという名前から改名しています。
現在、コアントロー社には世界各国で製造されたという類似品や贋物を展示してあります。
バーなどではこのコアントローを置いていない所はないといわれています。
しかし香り豊かなため、量を少しでも間違えると味のバランスが崩れてしまって、コアントローの味だけ際立ってしまうことがあるので扱いも難しいです。
女性には飲みやすいコアントローオレンジも人気です。
コアントローと合う紅茶とは?
コアントローと相性の良い紅茶といえばアールグレイがあげられます。
アールグレイはベルガモットで柑橘系のにおいをつけてある紅茶で、ホットでもアイスでもおいしく飲めるのが特徴で、ホットではミルクティー、アイスでは香りを楽しむことができます。
アールグレイの名はイギリスのグレイ伯爵からとられており、多くは中国のキーマン茶を使われますが、セイロンや中国茶とセイロン茶のブレンドなどが使われることもあります。
アールグレイを販売している会社は全国いくつかありますが、各社によってベルガモットだけではなく、オレンジやレモンの皮、矢車菊の花弁などを配合している場合も多くあります。
香りが強いものはホットにするとかなり強く香るため、人によっては飲みにくくなってしまいますから茶葉の選択には気をつけなければいけません。
コアントローも柑橘系を使っているので同じ柑橘系を使っている紅茶のアールグレイとは相性が良いのです。
この2つを組み合わせるのであればアイスでもホットでも良いですが、体を温めたい時であればホットにして淹れることで体がポカポカになります。
お酒に弱い方は量を調整して入れるようにしないとアルコールがまわりやすいですので注意が必要です。
コアントローをアールグレイにどれくらい入れたら良いの?
アールグレイをまず用意しますが、ホットにした場合はコアントローはティースプーンで一杯くらいでOKです。
お酒に弱い方はもう少し、少なめでも良いでしょう。
ビンから直接入れる時には2、3滴がベストです。
あまり多く入れ過ぎると紅茶の香りがわからなくなってしまいますから、ふわりとリキュールの香りがするくらいが良いです。
夜寝る前などに入れて飲むと体が温まりますし、上品で素敵な夜を過ごすことができます。
お好みでお砂糖を入れると風味も広がりますのでオススメです。
アイスにする場合は180ccほどのお湯に対し、茶葉は7gほど入れます。
そのまま20秒ほど抽出し、紅茶の準備はOKです。
これを冷ましてそこに氷を入れてコアントローを同じように数滴たらします。
こうすることでよりオレンジが際立ってとてもおいしくなります。
少しぜいたくな味を楽しみたい時にはアイスティーを楽しんでみるのも良いでしょう。
アイスのほうがより爽やかさを感じることができます。
気分によってホットかアイスか決めるといいです。
コアントローは普段それほど使わないのであれば、小さな小瓶タイプも販売されているのでそちらを購入して使うと良いでしょう。
イタリアの定番、リモンチェッロ
イタリアでは、スーパーや酒屋などで買う以外に、今でも地元では無農薬栽培のレモンを使って自家製のリモンチェッロを作っている人も多く、イタリア人のお宅を訪問するとその家に代々伝わるレシピを使って作られたリキュールをふるまってもらえることがあります。
レシピによって甘さが違ったり、使用するスピリッツの種類やレモンの産地や質によって香りも異なるのでいろいろな味を比べてみるのも面白く、イタリア人はお気に入りのメーカーや自家製レシピにこだわりがあります。
リモンチェッロはイタリアで大変好まれているリキュールで、カプリ島やアマルフィ海岸などの地域が産地として有名です。
レモンの皮をアルコール度数の高い蒸留酒と一緒に砂糖漬けにしたもので、30%以上の度数があるのが普通です。
レモンのさわやかな酸味としっかりした甘みが心地よく、冷蔵庫でしっかり冷やしたものを同じく冷蔵庫で冷やした小さなリキュールグラスに注いで食後に楽しむのがイタリア流の飲み方です。
バールで飲む以外に、レストランで食事をしたあとデザートやコーヒーのあとに、サービスとして出されることも多く、特に夏場のイタリアではリモンチェッロなしの食卓は考えられないほど人気です。
爽やかなカクテル風アイスレモンティーを
ベースになる紅茶の種類はレモンの香りを引き立てるためにダージリンやオレンジペコ、セイロン、アッサムなどあまり主張の強すぎないものを選んだほうがおいしく仕上がります。
バニラやキャラメルなどのフレーバーが付いた紅茶やアップルティー、アールグレイなどはレモンの香りを消してしまうので使わないようにして、紅茶そのものの味と香りを楽しめるものを使用しましょう。
普通のアイスレモンティーもレモンの果汁を搾る代わりに、リモンチェッロを使うと大人の味のカクテルに変身します。
紅茶とレモンは相性抜群で、特にアイスティーの場合は爽やかで飲みやすいので女性向けの素敵なドリンクができます。
リモンチェッロには最初から甘みがついているのでガムシロップを加える必要はありませんが、甘みが足りないと感じたら好みでシロップを加えて調節しましょう。
透明感のある黄色が鮮やかなリキュールなので紅茶の紅色と混ざって素敵な色合いになるのでロングドリンク用のグラスで作ってゆっくりと味わいたいカクテルです。
飲みやすいのでそのまま楽しんでも、ケーキやクッキーなどのお菓子と一緒に飲んだり、サンドイッチなどの軽食に合わせてもよく、どんな場面でも大活躍してくれます。
バリエーションを楽しむなら
リモンチェッロとアイスティーにミントの葉やレモングラスなどのフレッシュハーブを加えるのもおしゃれで、グリーンを添えることでグラスの見た目がきれいでハーブの香りが爽やかな夏向けのカクテルができます。
スライスしたレモンを1枚浮かべたり、サングリア風にリンゴやオレンジ、キウイなどのフレッシュフルーツを入れてみるのも素敵です。
もともと女性向けのドリンクなのでグラスも工夫してロングドリンクのグラスや大きめのワイングラス、シャンパングラスなど気に入ったおしゃれなものを選んできれいに盛り付けてみましょう。
濃度の違いを利用してリモンチェッロがグラスの底に沈むように、そっとアイスティーを注ぐと下が黄色、上が紅色のアイスレモンティーができます。
いろいろ試してお気に入りのバリエーションを見つけてみましょう。
紅茶で割るカクテルとは?
紅茶で割ったカクテルの文化はかつてからあり、それは紅茶をよく飲まれているイギリスで始まりました。
お酒と紅茶の相性は抜群に良く、アレンジがしやすいため、代表されるカクテルメニューの中には紅茶を使ったものが様々にあります。
みのあるものが多いため、お酒が得意じゃないという人にも好まれるものが多いでしょう。
紅茶の香りは生かしたままでという前提でカクテルを作るため、基本的にアイスティーを使って作られています。
そのため、2度取りした濃いめのアイスティーが使われることが多くあります。
代表的なカクテルメニューではなくても、紅茶は様々なものと相性がいいので、自分でも自由に色々と試すことができますし、独自のカクテルメニューを提供している店も多数あります。
カクテルに向くお酒には、ブランデー、ウィスキー、ラム酒、ウォッカ、梅酒、各種リキュールなど様々にあります。
材料についても、ミルクや各種フルーツのジュースなどを使うと、お酒が得意じゃない人が、お酒の味をあまり感じることなく、見た目も綺麗なカクテルになります。
特にミルクを使うことによって、アイスだけではなくホットとしてもおいしく飲めることができます。
梅酒を使った紅茶のカクテル
紅茶と梅酒の組み合わせは意外とされそうですが、実は相性がとても良く、また更に相性が良いとされている柑橘系のフルーツや果汁と合わせてカクテルを作られることは多くあります。
お酒が得意じゃない人の中には梅酒ならば飲むことができる人がいます。
そんな人におすすめしたいカクテルになります。
梅酒を使ったカクテルの代表的なメニューには「ミントフレーバー」があります。
用意する材料は、アイスティー、梅酒、グレープフルーツ果汁、シュガーシロップ、ミントエッセンスで、好みでカクテルを飾るために使うカットした生のグレープフルーツとミントの葉を用意します。
作り方は、梅酒にグレープフルーツ果汁、シュガーシロップ、ミントエッセンスを合わせてからアイスティーを注いで攪拌します。
グラスにカットしたグレープフルーツを飾り、ミントの葉を浮かべて完成です。
ここではグレープフルーツ果汁を使いましたが、オレンジ果汁を使うバリエーションもあります。
作り方は、梅酒にシュガーシロップとオレンジ果汁を合わせ、アイスティーを注ぎます。
好みでカットしたオレンジを飾ったり浮かべたりすると良いでしょう。
これらのカクテルは口当たりが良く飲みやすいため、飲みすぎには注意すべきです。
モーツァルト・リキュールを使った紅茶のカクテル
モーツァルト・リキュールとは、ビター・チョコレートの香りと味わいがするチョコレートリキュールです。
紅茶とチョコレートリキュールの組み合わせは、見た目も華やかなデザートカクテルを作ることができます。
また、お酒が得意じゃない人にとっては、とても飲みやすいカクテルになるでしょう。
家にモーツァルト・リキュールがあれば、いつでも手軽にカクテルを楽しむことができます。
チョコレートリキュールを使ってカクテルを作るときのポイントは、紅茶の香りを生かすために濃いめのものを使う必要があります。
用意するものは、チョコレートリキュール、濃いめに入れたアイスティー、氷、シュガーシロップになります。
ただしシュガーシロップに関しては、モーツァルト・リキュールがビターな風味のチョコレートリキュールであるため、好みで入れたり量を調節して入れるといいでしょう。
作り方は、氷を入れたグラスにチョコレートリキュールと好みでシュガーシロップを入れ、そこにアイスティーを注ぎます。
アレンジとしては、アイスティーの量をグラスに半分ぐらい注ぎ、その後ミルクを注ぎます。
生クリームを少し浮かべると見た目が綺麗です。
このカクテルはホットで飲むこともできます。
簡単に出来る紅茶カクテルをカクテルグラスに入れて、素敵な気分にもなる様々なカクテルを楽しんでみてはいかがでしょうか?
コアントローとアッサムティー
コアントローとは、オレンジの果皮から作ったホワイトキュラソーで、アルコール度数は40度です。
無色透明ですが、オレンジの甘味や香りが豊かです。
オレンジリキュールの中で最も高級で、洋菓子の材料に使われることもあります。
一方、アッサムティーは甘味が強くてコクのある味わいが特徴です。
ファーストフラッシュはそれほど人気ではありませんが、6月~7月に収穫したセカンドフラッシュはコクが深く味わいが最高と評価されています。
世界最大の紅茶の産地であるインドでは、生産する全ての茶葉のおよそ半分がアッサムとされます。
豊富な雨量や高温多湿という環境は紅茶にとって好ましいため、味わいも良くなります。
クリームダウンを起こしやすいので、アイスティーには向きません。
その甘味やホットが適しているという点で、コアントローと非常に相性が良いです。
アッサムティーには、他の紅茶と比べて1.5倍ものタンニンが含まれています。
タンニンには整腸作用があるので、便秘による肌荒れを防止します。
またサポニンは血糖値の上昇を抑制するので、ダイエットにも効果的です。
さらに抗酸化作用もあるため、美肌を目指す人におすすめの飲み物です。
みかんのビタミンたっぷりティーの作り方
美肌ティーを作るのに必要なのは、アッサムの茶葉と熱湯、みかん、コアントロー、砂糖です。
茶葉は3gほどでコアントローはティースプーン1杯、砂糖はお好みで加えます。
まず、みかんを皮がついたままで横半分にきり、厚く1枚スライスします。
残った部分は適当な大きさに切り、温めたポットに茶葉も一緒に入れます。
そこに熱湯を150cc程度注いで、3分間蒸らします。
事前に温めたカップにスライスを1枚入れて、コアントローを上から垂らします。
紅茶をカップに注げば完成です。茶葉が大きいものであれば、蒸らす時間は5分を限度に延長します。
紅茶の旨みは蒸らすことで実現しますが、緑茶のように何回も抽出することがないので、最初の工程が重要になります。
蒸らしている間にジャンピングしているのを見たり、待ち時間にホッと一息付くような心の余裕が必要です。
この美肌ティーは、クセが少ないのでマイルドな口当たりです。
アップルパイやフルーツを入れたパウンドケーキなど、果物との相性が良いです。
和菓子が好きな人は、いちご大福や羊羹がおすすめです。
あんこを使ったお菓子は口がパサつきやすいので、紅茶で口の中を潤すのにちょうど良いです。
みかんの美肌効果について
美肌ティーにも使ったみかんですが、皮や中身のオレンジ色そのものが美肌に効果を発揮します。
みかんのオレンジ色を作っているのは、β‐クリプトキサンチンで酸化するのを防ぐ役割があります。
この成分を食べると体内でビタミンAに変換されて、皮膚の細胞を正常化します。
またビタミンCが豊富なので、抗酸化作用やコラーゲンの生成が期待できます。
ビタミンAはビタミンCと一緒に摂取することで、より高い効果を生み出します。
さらにヘスペリジンという成分が、毛細血管を強化して血圧を下げます。
血行障害を改善するので、体の代謝も促進されます。
ビタミンAは過剰摂取すると、皮膚や肝臓の働きに悪影響を与えますが、普段の生活で副作用が出るほど食べないため安心して紅茶を飲めます。
市販にはみかん果汁を使ったジュースが多いですが、原料であるみかんの他にも水や香料、添加物を含んでいることもあります。
さらに砂糖がたくさん入っているため、美肌には適していません。
紅茶で作った美肌ティーでは、砂糖は少ししか使いません。
コアントローを入れた紅茶自体に深い味わいがあるので、人によっては砂糖を入れなくても美味しく飲むことができます。