フレーバーティーとは、ブラックティーの紅茶や緑茶をベースにして様々なフルーツや果皮やハーブの香料などで香り付けしたもの、ドライフルーツや花びらなどを茶葉にまぜたものです。
フレーバーティーは天然香料の開発が盛んだった1960年代に生まれました。
良質な茶葉が生産できなかったり、上手く紅茶の味を引き出せない水質だった土地で人気がありました。
現在は多くのフレーバーティーが販売されており、味や香りが穏やかな茶葉をベースに作ることが多いです。
茶葉に直接噴射したり、花や果実を茶葉と混ぜたり製法は多種多様です。
最も有名なフレーバーティーはアールグレイです。
ベルガモットの精油で香りをつけたアールグレイや茉莉花の花で香りをつけたジャスミン茶なども有名です。
基本的の入れ方は、紅茶と同じように淹れればよいです。
1. 100度の熱湯が最適なので、電気ポットのお湯を再沸騰するか、やかんに沸かしたての熱湯を用意し、ティーポットにその熱湯を入れて温めましょう。
2. ティーポットが温まったらフレーバーティーを入れ、沸かしたての熱湯を注ぎ、あればティーコゼーで、なければタオルで覆って熱が放出しないようにします。
3. 欧米では水が硬水の場合が多いですが、日本は軟水なのでミネラルウォーターを買う必要はなく水道水で十分においしく淹れる事ができます。
4. 茶葉にもよりますが、蒸らしとして3分おいたらカップに注ぎます。
注意
アイスティーの場合は、徐々に冷やすと白く白濁するクリームダウンとなり、きれいな色が楽しめなくなるので、グラスいっぱいに氷を入れておいて氷の上から一気に注ぐようにしましょう。
ちょっと濃い目に茶葉を入れておいたほうがよいです。
紅茶のクリームダウンはゆっくり冷やしたり、冷蔵庫などで冷やしっぱなしにすると起こります。
クリームダウンが起きた場合は熱湯を少量注いで一気にかき混ぜてみましょう。
クールダウンは、タンニンが原因でなる現象なのでタンニンの少ないものはなりにくいです。
フレーバーティーは香りを楽しむものなのでおすすめの飲み方はストレートティーです。
フルーツとも相性がよいのでいろいろなフルーツを加えてみてもよいです。
アールグレイの場合はオレンジとも相性がよく、オレンジ果汁を加えるとともに飾り切りしたオレンジをのせて飲むのもオシャレです。
香りの強いものはミルクと相性が合うのでミルクティーにして飲んでもよいです。
フレーバーティーにはアールグレイ ローズのように茶葉に花びらが含まれたものなどもあります。
紅茶と同じティーポットで淹れてもよいですが、ガラス製ポットでその美しい茶葉がジャンピングしている様子を眺めているのもリラックス効果があります。
ジャンピングとはお湯の中で茶葉が上に行ったり下に行ったりを繰り返す現象で、これが起こると茶葉のおいしい部分だけが水に溶け出してくるのです。
勝手に上下するのであって、ジャンピング現象を起こそうとかき混ぜるとおいしくない部分のほうが余計に出てきて意味がありません。
ゆったりと、おいしく淹れてすてきなティータイムを楽しみましょう。
ブラックティーにはカフェインが含まれているため疲労回復やストレス解消、利尿作用などさまざまな効能があります。
カフェインには脂肪分解作用や脂肪燃焼促進作用もありますし、紅茶ポリフェノールや、紅茶カテキンには糖分分解酵素阻害作用があります。
そのためダイエット効果にも期待が出来ます。
利尿効果や便秘解消効果もあるのでデトックス効果もあります。
他にもアミノ酸の一種テアニンが含まれているのでリラックス効果も高いです。
このテアニンには眠くなる効果はないので、リラックスしたいけれど眠くなるのはちょっとという方にもおすすめです。
人の身体を健康に保つためのビタミンやカルシウム、ナイアシンなども多く含まれています。
フレーバーティーは美容にも効果的です。
老化とは身体の中が酸化していくことで、酸化を促進する活性酸素は老化の現況とみなされています。
この活性酸素を除去するテラフラビンや紅茶フラボノイドがフレーバーティーには含まれているのです。
美白成分であるハイドロキノンも含まれています。
フレーバーティーにはさまざまな種類があります。
いい香りのするものを飲みながらゆったりと過ごすことは疲れが癒され、アロマテラピーと同じようにストレス解消や疲労回復の効果があります。
最近の研究では血圧の上昇を抑えたりガンを抑制したり、動脈硬化の進行を抑えるという効果もあることが分かってきました。
入っているフレーバーによってもその効能は違います。
アールグレイは胃腸の調子を整える効果もありますし、またアールグレイでうがいをすると喉の痛みにもやさしく作用するのです。
しょうがの香りのものであれば、おなかの中からあたたまることができます。
甘いチョコレートやフルーツの香りのものであれば、お菓子を食べなくても満足感があり、更にダイエット効果が高まります。
最近は紅茶専門店でフレーバーティーが多く扱われるようになっています。
飲みやすくブレンドされたオリジナルティーは飲みやすく、きれいな花びらが茶葉の中に混じっていたりするので淹れる作業も楽しめます。
缶も、とてもかわいいものに入っています。
効能とその日の気分によって、どのフレーバーティーにするか選んでみるのも良いでしょう。
フレーバティーで有名なアールグレイには、ベルガモットという柑橘系の香料が使われています。
ベルガモットはアロマオイルにも使われ、鎮静と興奮の両面の効能があります。
アールグレイは、紅茶の中でも香りがはっきりしているのが特徴です。
通常、紅茶は温かいときに芳醇な香りを楽しんで、冷たいときは香りを台無しにするとされます。
しかし、アールグレイはアイスティーでも香りが豊かで、ミルクとの相性も良いです。
アールグレイのように柑橘系のフルーツを使ったフレーバーティーは人気です。
市販品にはアップルティーの種類が豊富で、世界的にはオレンジのフレーバーティーが定番です。
中国茶で多いのが、薔薇やジャスミンなどの花の香りのフレーバーティーです。
フランスやオランダ、ドイツに馴染みがある種類で、アジア圏では蓮の花が好まれます。
一般的に紅茶にはカフェインが含まれているので、不眠など健康に良くない面があると見なされます。
しかし、紅茶のカフェインはそれ以上に健康に良い効果があります。
カフェインを摂取することで、体温が上昇します。
体温の上昇は基礎代謝を高めるため、脂肪燃焼を促進して痩せやすい体質に変わりダイエット効果です。
利尿作用があるため、余分な水分を排出してむくみを解消します。
さらに神経を興奮させるので、朝や昼に紅茶を飲むと日中を活動的に過ごせます。
二日酔いを改善する効果があります。
二日酔いのときは、アルコールの過剰摂取によって肝臓で分解された毒性を持つアセトアルデヒドが脳内に流れるため、頭痛を引き起こします。
アセトアルデヒドは、酸素を多く取り込もうと血管を拡張しますが、カフェインは血管を収縮させる働きがあり、血管の膨張を抑制します。
コーヒーと異なり、紅茶を飲むことでカフェイン中毒になる可能性は低いです。
よって就寝前に紅茶を飲むことを控えれば、生活の様々なシーンで健康的に過ごすことに役に立ちます。