ローズヒップ 基礎知識と効能効果、作用について

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ローズヒップとは、バラ科バラ属の植物の果実ことです。

名称は本来は、ヒップ単体だけでも野薔薇の実という意味を持っているのですが、ヒップ=下半身(尻、腰、隅棟)と混合してしまうため、ローズヒップと呼ばれています。

ローズヒップ原産国のチリでは『若返りの秘薬』と呼ばれるほど、美肌効果が高いと言われています。
植物の中で、1番、ビタミンCを含んでいるので「ビタミンCの爆弾」とも呼ばれています

 

ローズヒップの原産地

 

 

ローズヒップの原産地は諸説あり、皮膚のための植物といっても過言ではなく、近年、その美肌効果が注目されています。
ローズヒップとは南米やヨーロッパに育つドッグローズという野生のローズになる赤い実のことを言います。

 

ハーブティーとして飲む場合の体の内側からのケアと、種を圧搾してとったローズヒップオイルを皮膚に塗る体の外側からのケアが特に有効で有名です。

種からとるローズヒップオイルにはリノール酸、リノレン酸といった皮膚に必要な成分や、ビタミンAに似た成分が含まれているため、細胞を活性化する作用に優れています。
また保湿効果もあり、潤いのある肌を保つのに役立つのも特徴です。

 

ローズヒップの栄養素と効果や効能

 

 

ローズヒップの栄養素と効能について

代表的な栄養はビタミンCですが、他にもたくさんの栄養素を含んでいます

 

・ビタミンC

⇒ 美肌のためのメラニンを抑えるコラーゲンを生成に欠かせない栄養素です。

ビタミンCは熱によって壊されやすい特徴があるのです
ローズヒップのビタミンCはビタミンPのおかげで、熱に壊れにくいとされてます。
また、ビタミンC含有量はレモンの約20倍以上含まれているとされてます。

 

 

・ビタミンP

⇒ 壊れやすいビタミンCを保護し、その働きを高めます。
ローズヒップティーで熱に弱いビタミンCをほぼ壊すことなく摂取可能なのはこのビタミンPが含まれているためです。

 

 

・ビタミンE

⇒ 酸化の原因である活性酸素の働きを抑えたり、血管の老化を食い止める効果などが期待できます。
また、 過酸化脂質によって毛穴が緩んでくれるため、肌を傷つける原因を予防する効果があります。

 

 

・食物繊維

⇒ 便通を整えるのに効果的な栄養素です。
便秘になると体調不良など肌荒れの原因になります。
そのため美容にも欠かせない栄養素で、主に便秘改善に効果が発揮されます。

 

 

・鉄分

⇒ 鉄分が不足すると血液が十分に作れず、貧血や血行不良の原因になります。
ローズヒップにおける、鉄分の含有量は、ほうれん草の約2倍以上とされてます。

 

 

・カルシウム

⇒ 骨を丈夫にするために必要な栄養素になります。
ローズヒップにおける、カルシウムの含有量はほうれん草の牛乳の約8倍以上とされてます。

 

 

・ポリフェノール
⇒ 脂肪を減少させる働きがあります。
また、高い抗酸化作用で老化防止(アンチエイジング)にも役立ち、
血液の流れも良くし、脳梗塞などを予防する効果も期待できます。

 

 

・リコピン

⇒ 抗酸化作用があります(様々な病気や生活習慣病の原因となる活性酸素の働きを抑制し、除去する働き)
ローズヒップに含まれているリコピンは、トマトの約8倍以上と言われています。

 

 

その他の栄養素

・ビタミンAはほうれん草の約2倍以上保有
・βカロテンはトマトの約20倍以上保有
・マンガンはわかめの約2倍以上保有
・ビタミンB1、B2、P、ナトリウムなど

 

 

作用まとめ

鎮静、消化促進、強壮、抗酸化、緩下、利尿、
抗菌、抗ウイルス

効能まとめ

リラックス、美肌効果、老化防止、ダイエット、むくみの改善、
便秘の改善、インフルエンザなどの感染予防、風邪予防

・ティー以外の主な作用部位:皮膚

・使用部位:実

・注意点:特になし

 

ローズヒップティーについて

 

 

ローズヒップには、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンPやβカロテンが豊富に含まれています。
ビタミンCは皮膚の弾力を保っているコラーゲン繊維の生成を助ける効果があります。

ビタミンCは熱に弱いためハーブティーにしてしまうと通常は効果が減ってしまう、と思いますが、ローズヒップにはビタミンCの働きを助けるビタミンPが多く含まれるので熱しても作用を失わない働きを持つのです。

 

ローズヒップにおける注意点

 

 

【ローズヒップは実を食べるようにする】

多様な栄養素の含むローズヒップですが、ローズヒップティーとして栄養素が抽出されるのは、20%〜30%のみしか抽出されません。

水溶性でない栄養素に至っては、ティーだけでは摂取出来ません。

 

ローズヒップにはビタミンEが豊富に含まれており、抗酸化作用のあるビタミンEは細胞を傷つけたり、しわなど老化の原因となる活性酸素による害を防ぐ効果がありますが、ビタミンEは水に溶けにくいためハーブティーにする際には残ったローズヒップを食べると良い。

 

ローズピップの栄養を残さず、しっかり取るには、その実を食すことが大切になります。
そのまま食べてもいいのですが、ジャムやスムージーに入れるなどにして食べるのをオススメします。

 

ローズヒップの利用方法は、ハーブティーやオイルの他にもローズヒップ果実そのものや、ローズヒップティーの出がらしの果実を細かく砕き、煮詰めることで簡単にジャムに出来ます。

 

ローズヒップのその他の使用方法

 

 

・入浴剤として使用
⇒ 美肌などに効果的です。

 

 

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