レモンピール(レモンの皮) 基礎知識と効能効果、作用について

レモングラス(レモン草) 基礎知識と効能効果、作用について
2016年7月13日
ローズヒップ 基礎知識と効能効果、作用について
2016年7月16日

レモンとは、柑橘系の果物の一種です。

原種はインドとされてます。

インドからシルクロードを渡りヨーロッパ圏に、

そして、大航海時代にライムと共に船乗り達と世界に広がったとされている一説が有力とされています。

 

名前が移り変わっていった一品でもあります

ヒンドゥー語『Limbu』⇒
アラビア語『Laimun』『Limun』⇒
ラテン語『Limo』⇒
フランス語・スペイン語『Limon』⇒
英語『Lemon』

 

フランスでは、『Citron』をレモンのことに指す様になり、
現在のフランスでは、レモンと言う単語は使われていません。
名称として、シトロン=レモン になります。

 

中国語では『檸檬』と書き英語の音訳(ネイモウ)とつけられています。
日本では、lemon=レモン=檸檬 になっています。

 

皆さんもご存知の通り、レモン単体はクエン酸のせいでかなり酸っぱいため、
基本的には、そのままの食用には、あまりされません。

調味料として果汁を使ったり、香り付けや彩りに添えられたりします。

 

意外なことに、
紅茶にレモンの果実を浮かべる
『レモンティー』の発祥は、ヨーロッパではありません。
アメリカが発祥とされています。

 

・一言メモ

レモンなどの酸っぱいものを甘く感じる裏技として
ミラクルフルーツというものが有ったりもします。

舌の味覚を誤認させる成分が含まれており酸っぱいものが甘く感じるようになるフルーツです。

レモンの効果や効能

 

レモンは、果汁や果実より皮に栄養素が多く含まれています。

漢方でも『檸檬皮』と呼ばれて、
胃腸の動きを整える作用や肺に貯留した痰を排出する作用があるとされてます。

 

レモンは、生活習慣病の予防に有効と実験の実績があります。

実験方法とは、5ヶ月間レモンを食べた量を記録してもらい、調査の前後で体重や血液中の成分に変化があるのかを調査。
その結果顕著に効果が現れたのが血圧で、
レモンを1日に平均0.7個以上食べていた人は、最高血圧が5ヶ月前に比べ4mmHg低くなっていた。

 

という実験です。

レモン効果が現れる摂取量は、
3日で1個(果汁で言うと1日20ml)以上で効果が出るそうです。

 

レモンと言えば『ビタミンC』が豊富ですが、余りに有名なので、
よく比較対象の基準にされており、実際はとても良いものなのに
現実の評価が低く見られていたりします。

 

『クエン酸』がレモンの酸っぱさの元ですが、
腎臓の機能を活発にすることで余分な水分や老廃物、毒素を排出します。
よってデトックス効果が非常に高いのです。

その他にもたくさんの栄養素を含んだスーパーフルーツなのですが、
たくさんあるので、まとめて書きます

 

レモンの栄養素について

 

 

・ビタミンE
シミやしわなど、アンチエイジングに効果があります。

 

・ビタミンP(バイオフラボノイド)
体内から毒素を排出し、免疫力を高める働きがあります。

 

・ポリフェノール(エリオシトリン)
抗酸化成分、アンチエイジング効果、生活習慣病予防、
体重増加や脂肪の蓄積、またインスリン抵抗性を抑える効果があります。

 

・ペクチン(食物繊維)
ジャムを作る際にジェル状にする成分
食物繊維が腸の蠕動(ぜんどう)運動を促進、腸内の善玉菌である乳酸菌を増殖させ、腸の調子を整え、腸内で溜まった不要物を柔らかくして排泄を促します。
(便秘解消)
血糖値の安定やコレステロール値の低下にも効果もあります。

 

・カリウム
塩分や老廃物の排出を促す効果があります。

 

・カルシウム
ビタミンCと共に強い骨をつくります。
肌のたるみや乾燥が解消にも効果があります。

 

・リミノイド
体内の細胞をダメージから守り、がん細胞が生成されるのを防ぐ効果があります。

 

・エリオシトリン
油に対して強い抗酸化力を発揮します。

果汁にも果皮にも多く含まれてます。

 

・リモネン(レモンの香り成分)
リラクゼーション効果的で、ストレスを緩和してくれる作用があります。

 

作用まとめ

抗酸化作用、食欲増進作用、刺激作用
肝臓強壮作用、腎臓機能促進作用、蠕動運動(胃や腸の収縮運動)促進作用

 

 

効能まとめ

神経系の胃腸のトラブル(下痢や便秘、食欲不振、消化不良、過食)の改善
皮膚系のトラブル(脂性肌、頭皮ケア、湿疹、ニキビ、吹き出物など)の改善
ストレスの解消、むくみ、冷え性、風邪予防、ダイエット、美肌効果、老化防止
生活習慣病予防

レモンにおける注意点

 

 

・残薬における注意

レモンは輸入物が多いのです。
他の果実と同様、薬品が使われていることがあります。
日本に輸入されている時点で一定の残薬基準はクリアしてますが、薬に敏感の人に輸入物に注意です。
気になる方は出来るだけ国産のものを選びましょう。

 

料理で果汁や果実だけを使う場合は、
流水洗いで問題はないと思います。

 

皮まで使う場合は、塩もみ洗いをおススメします。
※塩が皮のボコボコに入り残薬を掻き出してくれます。
他には、水に一晩つけて置くや湯溢しをするなどが
水溶性の残薬に効果的です。

 

レモンの選び方

 

日がたつと、柔らかくなってくるので新鮮なものを選ぶ場合は、レモン自体が張りがあり、みずみずしいものを選びましょう。

 

レモンのおすすめの摂取方法と調理法

 

 

・蜂蜜レモン
⇒レモンの薄い輪切りを蜂蜜でつける

・塩レモン
⇒レモンの薄い輪切りを塩でつける

・砂糖レモン
⇒レモンの薄い輪切りを砂糖(キビ砂糖等ミネラル豊富な物で)でつける

・レモンティー
⇒ティーにレモンを入れる

・レモンジャム
⇒レモンを砂糖水で煮詰めてつくる

・レモンパウダー(ビタミンパウダー)
⇒凍らせたレモンを下ろし金で使用分すりおろす。
使わない分はまた冷凍庫へ
※サラダのドレッシングに・飲み物のフレーバーに

 

レモンの皮でお菓子を作る
・レモンピールキャンディー
(転載元:https://iemo.jp/2808)
【作り方】
1)縦長にレモンの皮を切り、内側の中果皮をそぎ落とします。
2)4 カップ程の水を沸騰させて、レモンの皮を2分間沸騰させた後に引き上げて冷水で冷やします。
3)2をさらに2回繰り返す
4)砂糖と水をお鍋にいれて弱火でゆっくりと煮詰める(透明にならない場合は火が強いので、火を弱めて透明になるまでかき混ぜる)
5)レモンの皮を4に入れ、皮が半透明で柔らかくなるまで煮詰める
6)試食をしてみる。レモンの皮を一個引き上げ、冷やして食べます。食べた時にまだ固かったら、もう少し煮詰めます。
7)柔らかくなったら火を止め、キッチンペーパーを敷いたアミ付きバットの上に皮を並べて冷まして完成です。

 

レモンのそのほかの使用方法

 

・入浴剤として使用
⇒ゆず湯や、カボス湯の様にお風呂に浮かべる
※美肌などに効果的

 

・爪のお手入れに使用
⇒レモンの皮で爪をこする
※爪の黄ばみが取れて驚くほど白くピカピカなります。

 

・自家製のヘアコンディショナーを作る(お酢+レモンピール)
⇒マグカップ1杯の水に小さじ1杯お酢を入れて瓶に刻んだレモンの皮を入れ、1〜2週間ねかせます。
洗髪後にこのお酢レモンでやさしく洗い流すだけで、
ヘアコンディショナーの代わりになります

 

・歯磨き粉の代わりに
⇒『●レモンのおススメな摂取・調理方法のレモンパウダー』を歯磨き粉代わりに使う
※歯が白くなります。

 

レモンピールを含む主な商品