カモミールとは、
カモミールの語源は「大地のリンゴ」という意味のギリシア語名のカマイメーロンで、
カモミールの花がリンゴの果実に似た香りがあるためである説と
ギリシャ語で『大地』を由来する言葉に由来するといわれている説があります。
和名は「カミツレ(カミルレ)」
原産地は、地中海沿岸と言われており、
ヨーロッパから西アジアに生息し、葉は羽状複葉で、草丈60cmくらいになります。
開花時期は、春先で中心の管状花が黄色で舌状花が白い直径3cmくらいの頭花を多数咲かせます。
花にリンゴに似た特有の優しい強い香りがあり、
フルーティで飲みやすいことが人気の理由です。
安全で効果的なハーブとして、古くからヨーロッパ・アラビアで利用されました。
中世のフランスなどでも薬草として用いられています。
健胃・発汗・消炎作用があるとして、婦人病などに用いられていました。
※欧州では、伝統生薬製剤の欧州指令に従い医薬品ともなっています。
安眠を促すハーブティーとしても広く知られています。
現在は主に安眠・リラックス作用を目当てに、乾燥花にお湯を注ぎハーブティーとして飲むことや、
複数の似た薬効のハーブをブレンドして飲むこともあり、
近年は自家製オリジナルブレンド品を販売する専門店も増えてきており、
紅茶葉などとブレンドしたハーブティーも市販されています。
こうした飲み方は基本的には漢方薬の煎じたものと同一であり、
東西を分けて同じ時代に発展してきたものでもある。
また、カモミールはキク科であるため、
キク科アレルギーを持つ人には注意が必要となります。
・アレルギー物質を防ぎ、花粉症や鼻炎(鼻づまり)に効果
皮膚を様々な刺激から守り、膀胱の炎症や気管支の炎症などを和らげてくれます。
カモミールティーの蒸気を吸入すると、花粉症や鼻づまりの症状が軽くなります。
口腔や気管支の炎症にも効果があるなど多くの用途に使われています。
・不眠対策やリラックス効果
心身をリラックスさせる効果があり、夜寝る前にカモミールティーを飲むと不眠症を改善し、快眠出来るようになります。
また、カモミールは鎮静作用の高いハーブとしても知られていますが、
同じように鎮静作用のあるハーブの中でもレモンの香りがするハーブとは多効能が異なり、
カモミールは、リラックスして気持ちが穏やかになる効果をもたらします。
・髪の保護にも効果
カモミールティーをリンスの代用として使用すると、髪につやを出すことができます。
・消化器系トラブルの改善
健胃作用や消化促進作用にすぐれており、胃腸の調子を整える効果があります。
リンデン、ラベンダー、ジンジャー、ペパーミントや
バームのハーブとブレンドに相性が良く、不眠や吐き気に効果があり、
食べすぎ、ストレス性の下痢などにも効果があります。
胃痛、胃潰瘍、胃痙攣のような胃腸系に鎮静作用があり、さらにはつわりにも効果があります。
・眼精疲労回復効果
ハーブティーを染み込ませた湿布をまぶたに当てれば、目の疲労回復にもなります。
・傷や湿疹などの炎症系トラブルに効果
ドライフラワーには、『アズレン』という抗炎症作用のある成分が含まれており、
傷や湿しん、やけどの回復などに対して効果があります。
また、鎮痙作用もあり、鎮静以外にも様々な用途に使われています。
・その他
ホルモンバランスを整える作用があり、生理痛や生理不順、冷え性の改善など、
ホルモンが影響する症状にも有効とされています。
作用まとめ
鎮静、消炎、抗炎症、健胃、抗痙攣、鎮痛、発汗、消化促進、抗菌、殺菌、利尿、嘔吐予防
効能まとめ
胃腸のトラブル(下痢や便秘、食欲不振、消化不良、過食)の改善
リラックス効果、むくみ、冷え性、風邪予防、不眠症改善、アレルギー症状緩和、
口臭予防,眼精疲労
・入浴剤として使用
リラックス効果が抜群であり、後述のリンスの代わりにもなるため、
髪もツヤツヤに導きます。
・眼精疲労の回復アイテム作成
⇒ カモミールティーをシップや脱脂綿、タオルなどに染み込ませ、
目蓋に乗せることで眼精疲労を解消します。
・リンスの代わりに使用
⇒ カモミールティーをリンスの代わりに髪に使うことで髪に艶を与えます。
・ティー以外の主な作用部位:皮膚、感情、消化器系、呼吸器系
・使用部位:花
・注意点:まれに花によるアレルギー性の刺激性皮膚反応がある。