ベルガモットとは、
イタリア南部のカラブリア地方が原産地のミカン科の植物で
グレープフールーツのちょっと小さい柑橘を言います。
サワーオレンジとレモンまたはライムを交配させてできたものとされています。
※ハーブのベルガモットもありますが、全くの別物なので注意です。
ベルガモットの名前の由来は、2通り言われており、どちらが正しいのかは定かではありませんが、
1つ目は、最初に栽培された地域が北イタリアにあるアルプス山麓のベルガモという小さな都市だったことから名付けられたという論。
2つ目は、トルコ語の「梨の王」を意味する「Beg-ar mu di」とされたという論。
があります。
現在の生産は、イタリアやコートジボワール、ギニアなどが主産地となっています。
収穫時期は11月〜2月にかけて、完熟前の青い実を収穫し、果皮を圧搾してエッセンシャルオイル(精油)を抽出します。
200kgの果皮から約1kgの精油が得られます。
ベルガットの香りは主に皮に含まれており
実には、ほとんど香りがありません。
因みに、実は苦みが強いため食用に向いていません。
ベルガモットも品種改良されており、そのいくつかを紹介します。
・ベルガモットの基本栽培種で『カスタグナロ』
・カスタグナロとともにイタリアで広く栽培されている『フェミネロ』
・インドのアッサム地方原産の柑橘類で『マンダリンオレンジ』
・ベルガモットにとても近い柑橘類で『ダイダイ(ビターオレンジ)』
・果実にベルガモット油と同じ成分が含まれる『ライム』
ベルガモットに限った話ではありませんが
風水において、柑橘類は開運果実といわれるほど縁起のよい果樹とされており、
西の方位に植え付けると果実とともに物事を実らせ、
金運を呼び込んで一家に繁栄をもたらしてくれると言われています。
ベルガモットの香りには、リラックス効果があり、
気分をリフレッシュさせる働きがあるので、心を明るく上向きにしてくれます。
そのため、紅茶の他にアロマオイルにも使われます。
防虫効果もあり、虫よけとして利用されることもあります。
主な作用まとめ
利尿作用、抗菌作用、抗酸化作用、抗ヒスタミン作用、解熱作用、食欲増進作用、刺激作用
鎮痙作用、鎮静作用、鎮痛作用、抗炎症作用、肝臓強壮作用、
腎臓機能促進作用、蠕動運動(胃や腸の収縮運動)促進作用
主な効能まとめ
神経系の胃腸のトラブル(下痢や便秘、食欲不振、消化不良、過食)の改善
皮膚系のトラブル(脂性肌、頭皮ケア、湿疹、ニキビ、吹き出物など)の改善
ストレスの解消、むくみ、冷え性、風邪予防、老化防止
ベルガモットの精油には、肌に付いた状態で紫外線に当たると皮膚にダメージを与える、
光毒性という性質があります。
ベルガモットをスキンケアに用いる場合は、紫外線の無い夜のみにしましょう。
ベルガモットの精油を0.5%濃度に希釈してローションやトリートメントオイルを作ってスキンケアに使うと、
その抗菌作用によりニキビ肌のケアに役立ちます。
また、瘢痕形成作用があるため、ひっかき傷のような小さな切り傷の回復にも使えます。