りんご / 林檎 基礎知識と効能効果、作用について

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リンゴ(林檎)は、バラ科リンゴ属の落葉高木樹で、または、その果実のことをいいます。
植物学上は西洋林檎(セイヨウリンゴ)と呼びます。

 

りんご / 林檎の原産地など

 

 

りんごの原産地はカザフスタンやタジキスタン、キルギスタンと言われています。

様々な品種改良がされており、現在では農林水産省に登録されている種は177種といわれています。

さらにりんごの種類のふじは、海外にも輸出されていて生産量は
なんと世界一とアメリカの学者たちによって確認されているそうです。

 

日本では漢字で主に「林檎」と書きますが、この語は本来、同属別種の野生種ワリンゴの漢名です。
また、「檎」を「ご」と読むのは慣用音で、本来の読みは「きん」(漢音)です。

 

リンゴ(セイヨウリンゴ)の漢名は「苹果」で「りんご」とも読みますが
これは当て字で、本来の読みは「へいか」となります。
たまにリンゴではなく果物全般を指すのが英語の”apple”で、
たとえばパイナップル(”pineapple”)は「松の果実」という意味となり、果実のリンゴとは異なります。

 

りんごは「1日1個のりんごは医者を遠ざける」「りんごが赤くなると医者が青くなる」という言葉があるほど
健康に良い食べ物と言われています。

 

かなり古くから栽培されており、
古代ギリシアや、古代ローマには、りんごの品種や栽培方法が書かれた書物があったことが確認されています。
また、聖書ではアダムとイヴの物語で禁断の果実(知恵の実)として登場します。

 

りんご / 林檎の効能について

 

・リンゴの主成分はエネルギー変換に効果絶大

 

リンゴは、エネルギーに変換しやすい果糖・ブドウ糖・ショ糖などの糖分が主成分になっています。
これらは、乳酸を分解し、エネルギーに変える働きがあります。

クエン酸・リンゴ酸といった有機酸なども含まれていて、筋肉疲労の回復効果を期待出来ます。
また、アップルフェノンという虫歯予防に効果的な成分も見つかっています。

 

・リンゴ特有のリンゴポリフェノール

 

ポリフェノールには様々なポリフェノールがありますが、
りんごで特に注目されているのが「リンゴポリフェノール」と呼ばれる成分です。

 

リンゴポリフェノールには、プロシアニジン、カテキン、エピカテキン、
クロロゲン酸、ケルセチンなどが含まれていて健康維持に期待出来ます。
その他にもリンゴには、100種類以上ものポリフェノールが含まれていると言われています。

 

そのリンゴポリフェノールは強い抗酸化作用によりアンチエイジング(老化防止効果)、
ドロドロ血液をサラサラにする効果で脂質の酸化で増えた悪玉コレステロールが血管が固くもろくするのを防ぎます。

 

口臭の予防効果、アレルギーを引き起こす酵素の働きを抑制する抗アレルギー効果もあります。

リンゴポリフェノールには、メラニン色素の過剰な生成を抑制・紫外線を抑制する働きから美白効果も期待出来ます。
更に、筋力を増し、内臓脂肪を減らす働きもありますのでリンゴダイエットなども有名です。

 

・クエン酸による美肌効果と疲労回復効果

 

リンゴの酸味の元であるクエン酸にはキレート作用という働きがあり、
抗酸化作用や吸収率の低いミネラル分の吸収を促進する効果が認められています。

そのため、クエン酸とリンゴポリフェノールの相乗効果で美肌を保つのに必要な栄養素をしっかりと吸収してくれます。

 

・便秘解消や整腸作用に

 

リンゴには水溶性食物繊維の一種ペクチンが含まれているため整腸・便秘解消に効果的です。

りんごに含まれているペクチンは「アップルペクチン」と呼ばれ、
腸内の善玉菌(乳酸菌)を増やして腸の調子を整える・腸内の有害物質を吸着して
一緒に体外へ排泄する働き優れていると考えられています。

またペクチンはジャムがゼリー状に固まる要因となるゲル化作用を持ちます。

 

そのため便の水っぽさを固める働きもあり下痢などにも効果的です。

※善玉菌を増やす効果を持つため善玉菌を含むヨーグルトなどと合わせて食べると更に効果的になります。

 

・脂肪排出作用によるダイエット効果

 

ペクチンの効果で脂肪も吸着し排出してくれる作用とともに、
リンゴポリフェノールも脂肪の分解・蓄積を行っている酵素(リポタンパク・リパーゼ)の働きを抑制して
小腸での脂肪の吸収を防ぎ排出を促すため、ダイエット効果が発揮されます。
リンゴペクチンの摂取により、結腸ガンの発生の抑制も期待されます。

 

※豆知識
青果のリンゴを効果的に摂取する為には、切ってから食べるまで時間が空くときには塩水に浸し、
リンゴが茶色く変色するのを防ぐ必要があります。

リンゴポリフェノールが変色の原因と言われていますが、変色することで起きるポリフェノールの減少も防ぐことができます。
更に国産のリンゴは水でよく洗えば皮ごと食べられます。

リンゴポリフェノールは皮の内側に多く含まれているので、リンゴの皮ごと食べた方が健康・美容効果が期待できます。

 

・栄養バランスを整えてくれる効果

 

リンゴは栄養バランスを調整する効果を持ち、アレルギー性疾患が発生するリスクを軽減することも調べられてます。

リンゴの定期的摂取でコレステロール調整効果や高脂血症の予防などで生活習慣病の予防にもつながるとされてます。

 

※高脂血症は、遺伝的素因や不適切な食事、運動不足などが原因で発生します。
高脂血症になると、血中の脂質が過剰となり、動脈硬化を引き起こして心臓病や脳卒中になるなど、
様々な生活習慣病をもたらします。

 

・アップルフェロンで虫歯予防効果

 

リンゴが持つアップルフェロンと言う成分には、
リンゴポリフェノールと同じく、虫歯予防に効果があります。

 

アップルフェロンには特に歯に虫歯菌が付きにくくする効果があります。

リンゴを丸かじりすれは歯石除去にも効果がありますし、
歯や歯茎、あごを丈夫にする効果に加えて、口臭を抑える効果もあるので
リンゴ一個で、お口には何度も嬉しい効果をもたらしてくれます。

 

作用まとめ
血圧安定作用、便秘解消・整腸作用、疲労回復・筋肉痛解消

 

効能まとめ
便秘、下痢の改善、美白・美肌作り、老化防止、ダイエット、疲労回復、生活習慣病の予防

 

食べる以外の使用方法
りんご風呂

⇒ 香りによるリラックス効果の他、血行促進、美肌などの美容効果があります。

 

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