今回のニュージーランド、観光地紹介は、前回に引き続き、ダニーデン関連の観光地の紹介です。
ここは、ダニーデンに行ったら、かなりの頻度で皆さん行きたいスポットとして有名です。
ボールドウィン・ストリート / Baldwin Street
ストリートといいますが、はい。道です。
そして、ただの坂道です。
ただ、最大勾配は35%で、
世界一急な通り / the steepest street in the world
として、ギネスブックに登録されているのです
坂の名前はこの土地を分譲したボールドウィン氏の名前から取られています。
(オタゴ州議会議員だった方です。)
この坂の頂上まではアスファルトで舗装されていますが、
頂上付近からはコンクリート舗装されています。
なぜなら、
気温の暑い日にはアスファルトのタールが急傾斜のために流れ落ちてしまうため、
また、急勾配すぎるため冬の安全性を考慮して、ということ。
ちなみに、ボールドウィンストリートと並行している南北のストリート
アーノルド・ストリート / Arnold Street
コルダー・アベニュー / Calder Avenue
これらもまた、同じく急勾配です。
ニュージーランドの道路の多くが設計時に実際の地形を考慮することなく格子状に設計したため、
この急勾配の坂にも強引な感じで道が作られました。
いやいや、実際の地理調査をしようよ、と突っ込みたくもなりますが、
ニュージーランド人らしいといえば、ニュージーランド人らしい。
また、日本の国道で最も勾配の急な道は、
大阪府と奈良県の境にある暗峠(国道308号旧線)の大阪側である[要出典]。平均勾配20%、最大勾配地点では37%に達するという。
(wikipediaより引用)
あれ?っと思いますが、ギネスブックに登録する際に、
「世界一急な坂」、「世界一急な通り」などなど
申請方法でかなり世界の急な坂を持つ国々(アメリカなども含め)とゴタゴタしたようです。
また、急勾配だけに遊び半分でいろいろなことをする人もいますが、
やめておきましょう。
2001年には車輪付きゴミ箱(海外のゴミ箱、ゴミ収集車が回収するデカイサイズ)に入り
坂を下ろうとした若者2名が停車中の車に衝突して死亡した事故、
2009年には車に紐を結びつけて坂を下ろうとした3人が無秩序行為と危険行為で逮捕されたりしています。
ワーホリなどで訪れたりしても、決して、遊び半分で迷惑行為や危険行為はやめましょう。
逮捕されたくないでしょうからね。
この坂では、2002年から、ダニーデンのチョコレート工場も支援しての
チョコレートボール転がしイベントがあります。
ジァッファレースというこのイベントはチャリティーイベントとなっていて、
チョコレートに自分のゼッケン番号を書き、転がします。
坂を最後まで転げ落ちた順番を競い、
ゴールしたチョコレートの出資者には賞金も出るイベントなのですが、
チョコレート1つ1つを参加者などが購入して(出資して)
その集まったお金はイベント勝者への賞金と慈善基金として寄与されます。
日本のテレビ番組でも紹介されたこともあるはずですが、
転がるチョコレートは参加者によりますが約2万5千個〜3万個を超えるため、
物凄い数のチョコレートがギネスブック公認の急勾配を転げ落ちる様は圧巻です
映像は下記の動画でみれますよ
前回紹介したキャドバリーチョコレート工場があるため、
物凄い盛り上がりますので、毎年7月に行われるこのイベント、
7月にダニーデンに行けるならば見てみてはいかがでしょうか?
このジャッファレース以外でも
チョコレートを利用したお菓子作りの体験や、
トップシェフによる料理教室などもありますので、
大人でも楽しめます。
チョコレートフェスティバルは7月に1週間の間、開かれます。
この坂へは街の中心部から車で約20分ほどで、
バスで行くと、街の中心部のオクタゴン(Octagon)からバスで20分〜で行けます。
この坂の面白いところは実際に人が住んでいることです。
坂の左右には普通に家が建っていますが、
坂の勾配に合わせて家も非常に斜めってます。
坂には車の乗り入れは控える看板があり、
実際に住んでいる人たちに迷惑をかけないように、という考慮もありますので
乗り入れず、ストリートの下の道路に車を止めて歩いて登りましょう。
全長約350メートルの距離で約70メートルの高低差があるこの坂は、
歩いて登るだけでも結構、しんどいかもしれませんが
現在までの登りの最短記録は1分56秒となっています。
人口約12万人のダニーデンですが、
1900年頃まではニュージーランドで一番、人口が多い都市として栄えたダニーデン。
そのためか、いろいろな面白い観光スポットがあり、
世界有数の大学もあり、スコットランド調で囲まれた歴史のある建造物とともに
観光で訪れてみてはいかがでしょうか?