ネトルは、和名はイラクサ(刺草)と呼ばれます。
イラクサ科イラクサ属の多年生植物の一種、または総称であり、
生薬ではジンマ(蕁麻)と呼ばれます。
ハーブティーに使われるイラクサは、西洋イラクサ(西洋刺草)と呼ばれ、
日本に野生するイラクサとは別種です。
日本の若芽が山菜として利用されるミヤマイラクサは「イラクサ」と呼ばれるますが
イラクサ属と違いムカゴイラクサ属となり別種です。
ネトルの原産地は、ヨーロッパからアジア各地となっており、
日本では、関東以南の本州、四国、九州に自生し、近年では北海道でも自生しています。
葉や茎には棘があり毒性があり、触れると激痛と腫れが数日続くので
家庭栽培する場合はご注意が必要です。
※市販されているイラクサは棘を取ってあるので問題は起こりません。
奈良県の奈良公園のイラクサは通常のイラクサと違い強い毒性を含むようになったと研究結果が発表されました。
※奈良公園のシカに食べられる食害の影響でイラクサが独自の進化をしたとされてます。
ネトルは、ロシアではスープの具としても用いられます。
皮からは、滑らかで白い色合いを持った繊維が取れるので、
アイヌ民族は、イラクサの繊維から織った布や着物をレタルペと呼んで使用していました。
様々な栄養素に富むネトルは「天然のマルチビタミン」とも呼ばれてます。
注意:生での食用は出来ません
セイヨウイラクサの葉を乾燥したものがネトル茶などとして、花粉症に悩む方の体質改善に有効と
紹介されたことで販売されてます。
それは【ヒスタミン】という成分に抗アレルギー作用があること、
ケルセチンというフラボノイドがアレルギーに有効であることから
花粉症を始めとしたアレルギー体質の方に効果的と言われてます。
市販の花粉症の薬より効くとの声も上がるのでその効果は絶大です。
他にも、ビタミンA.B.C.K、βカロチン、鉄分、マグネシウム、
ケイ素といったミネラル、ポリフェノールなど様々な栄養素を含んでいるので身体に有効だと言えます。
アレルギー改善だけでなく、血行促進効果もあり、
ケガの早期回復やリウマチ、痛風、関節炎などにも有効のほか、
血液浄化の作用と利尿作用、体の老廃物や毒素を取り除く作用もあるため
一層アレルギーに効果があり、といわれています。
ネトルのみをハーブティーとして飲むと日本茶に近い草の香りがしますが、
身体の浄化のためにはバードックなどとブレンドするほうが良いと言われています。
作用まとめ
抗アレルギー作用、利尿作用、血行促進作用、浄血作用、男性ホルモン分泌促進、炎症作用
効能まとめ
花粉症、アレルギーが依然、利尿、肌荒れ、
血流改善(鼻血、血尿、下血、血行不良、内出血、高血圧)、月経過多
・主な作用:利尿、抗アレルギー、血液浄化
・主な作用部位:皮膚、髪、血液、泌尿器
・使用部位:葉