グレープフルーツの香りは甘さと酸味が程よく混じった爽快な香りで、不安感や緊張を和らげてくれるストレス解消効果や精神安定効果があります。
精油の主成分は、モノテルペン炭化水素類の「リモネン」で、殺菌作用や抗ウイルス作用、鎮痛作用、鎮静作用などの効果が期待できます。
香りの持つ精神的な作用には、落ち込んでいた気持ちをリフレッシュさせる働きがあり、気分の浮き沈みが激しい躁鬱症状の緩和にも適しています。
沈んでいた心に安らぎを与えて幸福感をもたらし、頭を覚醒させて気持ちを切り替えるサポートをしてくれるので、ストレスの多い環境にいる時や、環境の変化に不安や戸惑いを感じた時、現状に不満があり気持ちが停滞している時の気分転換に最適な香りです。
リモネンは交感神経に働きかける力があり、自律神経やホルモン分泌にも影響を与え、代謝が活性化してくるのでダイエットにも効果的な香りといわれています。
美容効果では、皮膚を引き締めて清潔に保つ働きがあり、皮脂分泌が盛んな脂性肌や混合肌に最適な成分です。
アロマオイルを使用してリンパドレナージュなどのマッサージをすれば、セルライトの解消に役立ち、血行を促進する効果もあるので代謝の活性化に役立ちます。
リモネンには利尿作用があり、体にたまった不要な水分や老廃物の排出を促すので、デトックス効果も期待できます。
消臭効果にも優れているので、汗をかいた時のデオドラント対策にも利用できます。
様々な効果のあるリモネンですが、外出中にグレープフルーツの香りを利用する時には、日光に注意しましょう。
柑橘系の精油は、紫外線に当たると化学変化によって皮膚に色素沈着や炎症を起こすので、紫外線にさらされる環境にいる時は、精油や成分が含まれた化粧品などは使用は控えるようにします。
酸味とほのかに感じる苦みと甘味が絶妙なバランスのグレープルーツは、亜熱帯原産の果物で、同じミカン科のボンタンの自然交配で生まれたという説があります。
グレープフルーツの主成分である「ナリンギン」は、ポリフェノールの一種でもある香り成分のフラボノイドで、グレープフルーツの苦みはナリンギンがもたらしています。
ナリンギンには満腹中枢を刺激する作用があり、食べ過ぎ防止に効果的です。
さらにグレープフルーツは低GI食品に分類されていて、食後の血糖値の上昇を防いでくれるため、ダイエットや健康管理に最適です。
抗酸化作用にも優れていて活性酸素を除去する働きもあり、血中脂質のコレステロールや中性脂肪を取り除いてくれる働きも期待できます。
ただ、グレープフルーツには酸化還元酵素のシトクロムP450を阻害する働きがあり、薬と同時にグレープフルーツを食べてしまうと薬の効果を強くしてしまう可能性もあります。
そのため、薬を服用している時は飲み合わせを確認して、グレープフルーツの成分をとらないようにしましょう。
実はグレープフルーツの香りは、異性を惹きつけるフェロモンに似た作用をもたらすと話題になっていて、グレープフルーツの香りを利用した香水やボディークリームなどが人気を集めています。
フェロモンを嗅ぎ分けることは不可能に近いのですが、実際のフェロモンの香りもグレープフルーツによく似ていて、好みの異性を見つけた時には無意識にこの香りを嗅ぎ取っています。
フェロモンには若々しさをもたらす効果もあるので、グレープフルーツの香りを利用すれば、アンチエイジング効果も期待できます。
精神安定効果やストレス解消効果、アンチエイジング効果など、様々な効果をもたらしてくれるグレープフルーツの香りは、幅広い用途で活用できるのでおすすめです。
美容によいとされるグレープフルーツですが、「二日酔い」のときにも役立ちます。
ニ日酔いの原因のひとつといわれるのが、体内でお酒を分解するときに生じるアセトアルデヒドという物質です。
アセトアルデヒドは肝臓で解毒されて体内に排出されるのですが、グレープフルーツに含まれるフルクトースという果糖やビタミンC、イノシトールやナイアシンという成分は、肝機能向上作用があり、ひいてはアセトアルデヒドの分解を促進する働きを有しているのです。
また、グレープフルーツに含まれるクエン酸は、胃や腸の粘膜を保護する働きを有しています。
アルコールは胃腸の刺激物となりやすいのですが、クエン酸がこうした刺激から胃腸を守ってくれます。
このように、グレープフルーツは、二日酔いにももってこいの果物です。
飲みすぎた日の就寝前にグレープフルーツジュースを飲んでおくだけで、翌日の目覚めが違ってくるでしょう。
これに加え、グレープフルーツはお酒の代謝物であるアセトアルデヒドの解毒を司る肝機能自体も高めてくれるので、二日酔いになりにくい体を作っていくことにもつながります。
グレープフルーツの効果はこれだけに留まりません。
最近では、「ダイエット」にも効果があるといわれています。
苦み成分であるナリンギンは食欲の抑制に寄与します。
香りにも脂肪を燃焼する成分が含まれているといわれています。
ヌートカトンという香り成分が、中性脂肪を燃やしてその蓄積を抑えるUCP(uncoupling protein:脱共役タンパク質)という物質を分泌するといわれています。グレープフルーツは低カロリーなので、食前に1個食べるという方法も有効です。
この方法は、食べ過ぎ予防に効果的でしょう。
香りの効果を期待するのでしたら、グレープフルーツのエッセンシャルオイルを利用するのもおすすめです。
疲れが溜まっているときにもグレープフルーツは効果的です。
それは、ハイビスカスなどにも多く含まれている疲労回復物質として有名なクエン酸が豊富に含まれているからです。
クエン酸は、疲労によって蓄積される乳酸の分解を促し、つらい疲労感から心身を解放してくれます。
また、糖質の分解を助けるビタミンB1も含まれているため、スポーツをするときに飲用するのも効果的です。
さらに、妊娠中にもおすすめです。
これは、グレープフルーツが、胎児の血液や細胞形成に必要な葉酸も豊富に含んでいるためです。
これに加え、グレープフルーツは抗ストレス作用ももっているといわれています。
香り成分であるリモネンには、精神をリラックスさせてくれる作用があるといわれます。
一方で、ネートカトンという香り成分には精神を高揚させる作用があるといわれます。
そのため、グレープフルーツの香りを嗅ぐことで精神がリラックスし、ストレスが軽減されると同時に、欝々とした気分が和らぎ、リフレッシュすることができるということになります。
また、イノシトールという成分もセロトニン異常によって起こるうつ病やパニック障害、強迫性障害の改善に効果があるといわれています。
ただし、薬との飲み合わせには十分な注意が必要です。
グレープフルーツ果汁は、ある種の薬の効き目を極端に強くしてしまうことが報告されています。
その一例が高血圧薬です。
ほかにも、抗アレルギー薬、高脂血症薬、睡眠薬、抗不安薬などの効き目も強くするといわれています。
さらに注目したいのはアレルギー症状の緩和に役立つというものです。
苦み成分であり、ポリフェノールの一種であるナリンギンが、花粉症などのアレルギー症状を緩和したり、免疫力を高めたりする働きを有しているといわれています。
このように多くの栄養素や有用成分を有するグレープフルーツをおいしく食べて、健康の維持、増進にぜひともつなげていきたいものです。
グレープフルーツの香りは、ダイエットに高い効果を発揮します。
食べるだけではなく、精油を嗅いで痩せる方法もあります。
ダイエット効果があるのは、ヌートカトンとリモネンという2種類の香り成分です。
前者は苦味のある香り、後者は甘酸っぱい香りと言われています。
ヌートカトンはオレンジやグレープフルーツの果皮に存在する香り成分です。
グレープフルーツをカットしたり、アロマオイルでヌートカトンを嗅ぐと、交感神経が活発になります。
すると脂肪燃焼効率を高めるタンパク質のUCPという物質が生成されます。
UCPが働きかけるようになると、中性脂肪が作られにくくなり、さらに蓄積されにくくなります。
中性脂肪が多くなると血管が硬くなる動脈硬化や、LDL(悪玉)コレステロールが高くなる脂質異常症のリスクが高くなります。
ヌートカトンの香り成分は脂肪燃焼効率を高めて中性脂肪を合成させにくくするので、ダイエットに有効です。
また、持久力を高める、疲労回復させる、といった効果も期待できるので、運動量がアップしてさらに痩せやすくなります。
もうひとつ注目したい香り成分が、リモネンです。
リモネンなどの柑橘類の香りには、α波を出してリラックスさせてくれる効果があります。
また、交感神経を刺激して血管を広げて、血流を良くして新陳代謝を高める効果も期待できます。
仕事や勉強のときにリモネンの香りを嗅ぐと、脳の働きが高まって眠気が覚めるという効果もあります。
ヌートカトンとともに働きかけて活動量を増やしてくれるので、ダイエットに効果的です。
交感神経が活発になることで、運動時だけではなく安静時のカロリー消費量が増えるというのがグレープフルーツダイエットのメリットです。
基礎代謝がアップすることで、痩せやすく太りにくい体になることができます。
香りの効果をしっかり発揮させるには、皮を剥きながら食べる方法がおすすめです。
皮を剥いている時に水分がはじけてとんでくる汁のなかに、香り成分がたっぷり詰まっているからです。
また、皮を剥きながら食べることで食べるスピードを遅くさせることができるので、過食を防ぐことができます。
グレープフルーツにはさらに、食物繊維、カリウムが多く含まれているので、老廃物の排出を促してくれます。
デトックスやむくみ予防に有効です。
また、ビタミンCが豊富に含まれているので、ダイエット中に起こりやすい肌トラブルを防ぐこともできます。
代謝促進に効果的なビタミンB群も豊富です。
果皮の付近にはナリンギンという苦味物質が含まれていて、これには胃の消化活動を抑えて、自然と食欲をセーブする働きがあります。
さらに香り成分と同様に脂肪分解を促進する効果があるのも、メリットです。
グレープフルーツは低カロリーで、1個丸ごと食べても約100kcal前後しかありません。
食事に置き換えて食べてみたり、食事の量を減らしてグレープフルーツをメインに食べてみると良いでしょう。
食べる以外の使い方では、精油を垂らしたお風呂に浸かるのも良い方法です。
気分を明るくリフレッシュしてくれる爽やかな香りと言われており、高いリラックス効果が期待できます。
アロマバス、フットバス、アロマスプレー、などとして利用しても良いでしょう。
すでに香り成分が取り入れられている商品も多く、化粧品、香水、食品フレーバーなどとしても使われています。
グレープフルーツには、食欲を制御できる作用があります。
グレープフルーツダイエットという方法もあるくらいで、
朝と夜の食事をグレープフルーツに置き換えるシンプルな方法です。
グレープフルーツ1個だけではお腹が空いてしまいそうですが、1個食べるとかなりボリュームがあるので、十分満腹感を感じることができます。
昼ごはんの制限はないので、いつものように食べてOKです。
グレープフルーツがダイエットに良いのは、あの特有の苦味によるものです。
この苦味成分はナリンギンと言って、食欲を抑えて満腹中枢を刺激してくれる効果があります。
ナリンギンは抗酸化物質の仲間で、脂肪を分解してくれる働きもあります。
朝晩グレープフルーツ1個だけでは物足りないと感じる場合には、グレープフルーツをカットせずに皮を剥きながら食べるようにすると良いです。
皮を剥く間に徐々にお腹が満たされていきます。
さらに、皮を剥くことで香り成分を多く取り込むことができます。
グレープフルーツの香り成分には、ヌートカトンとリモネンの2種類があります。
これらの香り成分はオレンジなどの柑橘類の果皮に含まれている精油成分です。
リモネンには血流改善、リラックス効果があり、ヌートカトンには脂肪燃焼に必要なUCPという成分を作ったり、交感神経を活性化させる作用があります。
カットした果実や、アロマオイルなどでもヌートカトンの香りを吸い込むことで、交感神経は盛んになります。
すると脂肪燃焼効果を高めるUCPが作られて、中性脂肪が合成、蓄積されにくくなります。
中性脂肪が多くなって生じる脂質異常症や、動脈硬化の予防にも役立ちます。
また、運動持久力を高めたり、疲労回復効果もあるので、運動量が増えて痩せられる可能性があります。
リモネンは甘酸っぱい香り、ヌートカトンは苦味のある香りがします。
グレープフルーツダイエットは、短期間型のダイエット方法です。
朝晩の1個ずつ食べて、昼は通常通りとります。
朝晩2回ともグレープフルーツだけになるので、長期間続けると栄養不足になってしまう可能性があるので、注意が必要です。
不足しやすいミネラルが多く含まれているので栄養バランスが大きく崩れてしまう危険性は低いですが、短期間で効果を出せるようにしましょう。
味が単調で飽きてしまう場合には、ジュースやゼリーなどに加工してもOKです。
つい食べ過ぎてしまうという人は、グレープフルーツのヌートカトンとリモネンの2種類の香り成分の恩恵を受けて食欲を抑えるようにすると良いでしょう。
ナリンギンの特有の苦味が苦手という人もいますが、食べているうちに次第に慣れて、癖になることもあります。
どうしても苦味が苦手という場合でも、短期間でダイエット成功させたいのであれば、砂糖やハチミツは加えないほうが良いです。
糖質を摂ると、血糖値が上昇して膵臓からインシュリンという肥満ホルモンが分泌されます。
これが多くなりすぎるとブドウ糖が脂肪細胞にため込まれて、太る原因になってしまいます。
せっかくのグレープフルーツのダイエット効果が減少してしまうので、そのままの味で食べるようにしましょう。
どうしても我慢できないならば、糖質0の人工甘味料を使っても良いです。
食欲抑制、脂肪燃焼作用が得られるうえに、グレープフルーツには女性が悩むことが多いむくみ改善効果もあります。
女性は筋肉量が少ないので、むくみやすくなっています。
カリウムが多く含まれているため、水分代謝とデトックス効果が得られます。
水分は下半身にたまりやすく、これがいわゆる洋ナシ型肥満を生み出してしまいます。
カリウムの利尿効果で下半身の水分が外に排出されることで、下半身をほっそり脚へと導くことができます。