マンゴー(檬果、芒果)は、ウルシ科マンゴー属の果樹、またその果実をいいます。
菴羅(あんら)、菴摩羅(あんまら)ともいい、
漢字からも想像できるように、マンゴーの栽培は古く、紀元前のインドで始まっており、
仏教では、聖なる樹とされ、
ヒンドゥー教では、マンゴーは万物を支配する神「プラジャーパティ」の化身とされている。
マンゴーは“果物の女王”と称されたりします。
リン、カリウムなどのミネラル分が豊富で、
ビタミンA,ビタミンC,ビタミンE、βカロチン、葉酸といった美肌に必要な栄養素を同時に摂取することができます。
その他に食物繊維、ビタミンB1、ビタミンB6も含んでいます。
活性酸素を取り除く抗酸化作用もあり、紫外線ダメージ肌を美肌へ導く美容効果も期待できます。
そして、抗酸化作用の相乗効果を発揮するビタミンA、C、Eがまとめて摂取できるマンゴーは
エイジングケアフルーツとして人気があります。
マンゴーに含まれている色素成分「ゼアキサンチン」は目の黄斑部に存在する成分で、
白内障などの目の老化や黄斑変性症予防に効果が期待出来ます。
抗酸化作用や目・呼吸器粘膜の保護に役立ちます。
同時にマンゴーに含まれているビタミンAの補給は
ドライアイの予防や緩和、視力低下・疲れ目・夜盲症予防に効果はあると考えられています。
抗酸化物質は、活性酸素により増加する悪玉コレステロール(LDLコレステロール)の増加抑制にも役立ちます。
悪玉コレステロールは動脈の内壁に付着することで血流を妨げたり、
血管の柔軟性を低下させることで高脂血症や動脈硬化などの原因になります。
マンゴーは抗酸化物質に加え、血圧を正常に保つカリウムなども含んでいることから、
動脈硬化・脳梗塞・心筋梗塞をはじめとする生活習慣病予防に効果があります
「ビオラキサンチン」というカロテノイドの一種成分は細胞の癌化抑制効果があるとされてます。
そのほかの抗酸化物質と相乗することでガン予防にも効果が期待されています。
そして、上述したとおり、免疫力向上に役立つビタミンCとβ-カロテンを含んでいます。
ビタミンCの吸収を高めるフラボノイドの一種でビタミンPの1つ
「エリオシトリン」が含まれていることが免疫力向上に加えて作用すること。
また、β-カロテンがビタミンAに変換されると粘膜の補強としても利用されることで、
ウィルス性の感染症の防止効果も期待できるます。
カリウムはむくみ解消成分として意識的に摂取されているミネラルです。
カリウムは体内でナトリウムとのバランスを保ち、
余剰ナトリウムや溜め込まれた水分の排泄を促す働きがあります。
マンゴーに含まれる食物繊維量加えて
カリウムは筋肉の収縮をスムーズにする働きから、
腸内の筋肉運動を活発化して便秘改善にも期待できます。
マンゴーに含まれる葉酸は神経細胞の代謝、成長の補助、新しい赤血球を作り出すのに必要な要素であり、
葉酸を摂ることで貧血の改善が期待できます。
また、葉酸は皮膚の健康維持にも効果を発揮します。
特に妊娠中の場合は胎児の正常な発育に不可欠な栄養素とされており、
妊娠中や授乳中は一日の推奨摂取量が平常時よりも多くなるため意識的な摂取が必要となります。
葉酸はホウレンソウやブロッコリーなどの緑黄色野菜に多く含まれていますが、
マンゴーの果物を活用することで妊娠中・授乳中に必要な栄養補給することが出来ます。
マンゴーはミックスフルーツのような様々な果物が合わさったような独特の香りがあります。
この香りは、精神安定作用やリラックス作用をもたらします。
※マンゴーフルーツを食す時の注意
マンゴーは「ウルシ科」の植物です。
直接、食べる際には、接触性皮膚炎の原因物質が含まれており、
唇の周りが赤くなる・かゆみを感じなどのアレルギー症状が出る場合があります。
食べた直後ではなく数日後に発症する場合もあり、
アレルギーを起こしやすい果物で『かぶれること』のある、既知しておきましょう。
作用まとめ
疲労回復、美肌 、眼精機能の改善・回復、生活習慣上予防、感染予防
効能まとめ
ストレス改善、肌荒れの改善など美肌効果、血流改善、冷え性の改善、下痢の改善、老化防止、
便秘改善、ダイエット