ベニバナ(紅花)の花とは、英名:Safflower(サフラワー)といいます。
ベニバナ(紅花、学名:Carthamus tinctorius)は、キク科ベニバナ属の一年草または越年草として親しまれています。
古来では、和名を「くれのあい(呉藍)」といい、中国伝来の染料という意味を持っています。
また、生薬として乾燥させた花は紅花(こうか)と呼ばれ、
血行促進作用がある生薬として日本薬局方に収録されています。
この生薬は、有名な養命酒などにも含まれています。
その紅花から作った生薬をツボなどの部位に塗る紅灸(べにきゅう)という灸の一種もあります。
ベニバナの花は、エジプト原産といわれておりますが、古くから世界各地で栽培されています。
日本にはシルクロードを経て4~5世紀ごろに渡来したといわれています。
花言葉は、『包容力』『特別な人』『愛する力』『化粧』『装い』
・アンチエイジングに
ベニバナは、老化防止に効果のあり、若返りのビタミンとも呼ばれるビタミンEが豊富であります。
さらに、黄色色素成分のサフロミン(サフロールイエロー)や、
リグナンなど抗酸化作用を持つ成分がたくさん含まれています。
そのため、抗酸化作用を促し、美容にも効果的と言われています。
・生活習慣病の予防に
植物性の油に多く含まれているリノール酸という不飽和脂肪酸があり、
そのリノール酸がベニバナに含まれています。
リノール酸は血中の悪玉コレステロールを減少させる働きがあります。
そのため、生活習慣病の予防・解消(動脈硬化や心臓病、高血圧)に効果があるとされます。
・腸内環境を整える
ベニバナに含まれるオレイン酸という成分には胃酸の分泌量を調節することで腸内環境を整え、便秘を解消する効果もあります。
ただし、オレイン酸はあくまでも植物性とはいえ、油分なので摂り過ぎには注意し、必要な量だけをとるようにするように言われています。
※ティーでブレンドされているベニバナに対するオレイン酸の含まれる量はわずかで限られるので過剰摂取の心配はないと言われています。
さらに、ベニバナには、整腸作用に効果があるフラボノイド類(フラボン、カルコン)が含まれており便秘や下痢の改善にも効果的とされています。
そして、血流改善効果と相乗して腸の蠕動(ぜんどう)運動促進につながり、便秘解消効果を実感する人が多いと言われています。
作用まとめ
月経調整作用、血行促進作用、鎮痛作用、化?作用、発汗作用、緩下作用、消炎作用、抗酸化作用
効能まとめ
アンチエイジング、血行不良の改善、冷え性の改善、美肌、デトックス、便秘解消、婦人病の改善